井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『ジェーン・ドウの解剖』

魔女裁判

ヨーロッパやアメリカ等各地で行われていた

魔術を使ったなどの疑いで処刑等刑を執行するといった残虐な行いの事。

現代では、幻覚や集団ヒステリーが原因と言うのが定説となっています。

創作物では、ジャンヌダルクアビゲイルなど関係性の強い人物が注目されるほどの

大きな事件、出来事の1つです。

 

そして、今回紹介する作品は、『ジェーン・ドウの解剖』です。

 

今回は、解剖シーンがあるため、

血肉や臓器等の解体シーンが苦手な方はやめた方がいいと思います。

ただ、ホラーの本質的に、

怖いところは、痛い解体シーンではないのが

この作品の面白いところだと思います。

 

それでは本題です。

 

ある事件をきっかけに

検死、したい安置を行う施設(実家)のもとに

ある遺体が運び込まれます。

事件のなかで唯一不可解な遺体が

ジェーン・ドウです。

 

 

ジェーン=よくある女性の名前

ドウ=架空の姓

要するに、

ジェーン・ドウは、身元不明の女性遺体に付けられる名前です。

 

そして、恋人との予定があったものの、

妻をなくした父さんを放っておけない心優しい主人公。

暖かい家族ですね。

 

彼女さんも、この家を見学していく段階で、

分かりやすいルール説明されます。

 

鈴をつけることによって

死んでいるか確認するための仕来たりを重んじる。

 

つまり、遺体が動きます。

 

そして、解剖は、4段階に分けておこなわれる。

つまり、恐怖の数値化がされます。

 

 

というように丁寧なストーリー運びです。

 

と言うわけで、解剖が始まっていくのですが、

その行為こそが、開けてはいけないパンドラの箱となっています。

 

外傷がないのに

骨折、臓器の炎症や損傷。

 

徐々に公開されていく

あからさまに不自然な遺体に恐怖していきます。

 

そして、

謎が徐々に解っていくにつれて

引き返せない沼に足をからめとられていくホラーです。

 

この作品は、

旅をしていたときに東京へ帰る際

ヒッチハイクをしたときにのせてもらった映像会社の方に

サム・ライミ好きならと

薦められた作品でもあります。

 

当時はまだ日本で公開前の作品で、

ドント・ブリーズ』などホラー映画としては良作の多い時期だったと思います。

 

そして

『ファイナルデッドシリーズ』のような痛いシーンは存在せず、

出血等はあくまでも遺体であり

恐怖の対象は、別のところに存在すると言う仕掛け。

 

ある意味では、万人でキャーキャー言いながら楽しめる

優しいホラー映画でもあるかもしれません。

 

本当に面白い作品です。

 

 

 

ジェーン・ドウの解剖


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予告編


映画『ジェーン・ドウの解剖』予告編 - YouTube