井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『この世界の片隅に』

この世界の片隅に

今まで生きてきた、24年間。

 

色々な人に、支えられて。

色々な人に、尽くして。

色々な人を、大切にしてきました。

 

地元が岩手の田舎の山奥で。

回りには、田んぼや畑、山と温泉。

昼間は、虫が鳴き。

夜中は、動物が鳴き。

夜空は、綺麗に輝いている。

 

そんな小学校時代。

どんな事にも興味をもって、

どんな事も楽しみに変えられた。

貧しくても

そこには可能性、未来が確かにあった。

 

そんな時代を思い出させてくれた。

素敵なアニメーション作品を紹介したいと思います。

 

タイトルを読んでもらえば分かるかと思いますが、

 

この世界の片隅に」と言う作品です。

 

この作品は、様々な媒体で出されておりますが

どの媒体で出しても、それぞれのよさが出ていて

どの媒体でみても、凄く素敵な作品です。

 

 

自分も小学生の時の学芸会で発表した作品を思い出しました。

 

必死に生き抜こうとする家族。

戦争の中で死に場所を見つけようとする人の姿。

今、考えると、小学生が学芸会で発表するような演目らしくないな。。。

 

しかし、今となって思うことは、

 

これが根本のスタートラインになっていたのだと思います。

 

その作品で今でも覚えている。

自分の啖呵を切った台詞。

 

「下を噛み切って、死のう!」

 

この台詞が、その当事を生きていた

地元のお祖母ちゃんの心に響いたようで

兄弟や家族の事を思い出したとのことです。

 

最後にわざわざ教室まで足を運んで、

「ありがとうございます」と言う感謝の言葉をいただいた事を

未だに強く残っています。

 

自分が生れた時には、もう戦争と言うものも終り。

それを知らずに生きて来ました。

 

今も昔も、

 

戦うと言う事では、

なにも変わっていなくて。

 

大切なものは、

何一つ変わっていなくて。

 

色々思い出し、色々考えましたね。

 

この作品なのですが、

 

ヒロインの「すず」さんがとてつもなく美しいんです。

 

勝つと信じていた戦争。

少しずつ貧しくなっていく生活。

大切なものが減っていってしまう。

 

そんな世界で、

一人の人間として

一人の女性として

生きていく美しい物語。

 

自分の失敗を笑い話にして、

優しさが強さになっていく。

 

そして、

人を愛すると言うことの意味と辛さが。

 

人の幸せと言うものを強くかんじる作品です。

 

絵を描くのが好きな彼女が受けた、世界からの仕打ちは、

この上ないほど、救いようがなくて。

生きていくのが辛くなるほど、胸が苦しくなります。

 

そのときの、映像シーンも、

ただただ何も出来ずに見ることしか出来ないです。

 

光を求めて歩み続ける

力強い熱量の作品。

 

終わったあとは、

きっともう少し頑張ろう。

もう少し頑張れる。

大丈夫。

って教えてくれると思います。

 

是非観てみてくださいませ。

この世界の片隅に

この世界の片隅に


https://youtu.be/kczb7IJJg0g