井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

ずっとそばに居るよ、もう一人の僕。『アス』

アス (吹替版)

ドッペルゲンガー』と言えば

もう一人の自分が世界には、存在していて。

もう一人の自分に出会ったときには、どちらかが消えてしまう。

 

という死の象徴のように描かれます。

 

ドッペルゲンガー』の名前は、小学生の当時の自分は分からなかったですが

その噂を聞いて夕方に小学校から家へ帰るのが怖くなったのを覚えています。

 

そして、天才映画監督の仲間入りを『ゲット・アウト』果たした

ジョーダン・ピール』監督の二作目に触れたいと思います。

 

『アス』

 

簡単なあらすじです。

 

1986年。

テレビでは何百万人もの人々がカリフォルニアからニューヨークに渡って手を繋ぎ巨大な一本の線を作り出している様子が放映されていました。

飢餓に苦しむ人々、ホームレスの人々への支援基金を集めるために“ Hands Across America ”という試みの様子です。

 

アデレード』は、

両親とともにサンタクルーズに位置するビーチの上の遊園地を訪れていました。


そこで彼女は、両親の目を離した隙に

不思議なミラーハウスに迷いこみました。

そこで自分にそっくりな少女を目撃した『アデレード』は、
恐怖によるトラウマで失語症を患ってしまいます。

それから時は流れて……
おとなになった『アデレード』は失語症を克服し、
夫と2人の子供とともにふたたびサンタクルーズを訪れていました。

 

しかしかつての恐怖が蘇り、
いまひとつ休暇を楽しむことができません。

 

その日の夜、『アデレード』たちが滞在するホリデーハウスに
4人の不審者たちが侵入して来ます。

彼らは一様にオレンジ色のジャンプスーツを着ており、
しかも、顔姿が『アデレード』一家にそっくりでした。

 

いったい彼らは何者なのか?
その目的は、なんなのか?

 

という内容です。

 

公開当時は、

ゲット・アウト』を越えられるのか?

たまたまで二作目は、ゴミなんじゃないか?

 

なんて声を覚えています。

 

その声は、見事に裏切られて

とんでもない名作がまた生まれてしまいました。

 

結果的には、興業収入を前作を越えていくという。

 

いやぁこれは本当に面白かった。

今回は、三回目で久々に手に取りましたが

 

色褪せないですね。

これがほんとに面白いんですよ

 

まず『ドッペルゲンガー』と言えば

『死の象徴』であったり、『二面性』として扱われていて

有名な作家だと

ドストエフスキー』分身であったり、

萩尾望都』の半神とかが好きなんですが、

 

今作も、ドッペルゲンガーとして凄くいい映画なんですよね。

 

なんならこの先災難が、起こりますよとまでわかりやすく親切に伝えてくれて

ホラーが苦手な方でも見やすいです。

ちょっとしたコメディアンらしい笑いもちりばめられています。

 

個人的に注目は、

『蜘蛛』と『鏡』と『ドッペルゲンガー

この三点に注目していただけると楽しめるかと思います。

 

特に、蜘蛛と鏡は、難しくとも、

ドッペルゲンガー』の正体には、素晴らしく衝撃的でしたね。

 

最後の落ちを考えると

これもまた人生なのかな?と感じますね。

 

どちらかというと

ゲームの選択分岐のような物語なので

 

ロジカルな監督らしい

素晴らしい作品になっています

 

配信サイトは、『U-NEXT』と『Amazonプライムビデオ』にて配信されています。

 

Amazonプライム』なら無料なので

是非観てみてくださいませ。

 

少々痛い描写が出るので気をつけてくださいませ。

アス (字幕版)

【予告編】


https://youtu.be/SI2INZHBhoE