井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

ネタバレ激注意!!笑う者『ジョーカー』

ジョーカー(吹替版)

前回では、テーマ性のみを踏まえたりしたのですが

 

今回は、配信などが開始されたので

違うアプローチから触れたいと思います。

 

今回は、あらすじもありで行きます。

 

と言うわけで、簡単なあらすじです。

 

1981年。

財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らす『アーサー・フレック』は、母親『ペニー』の「どんな時でも笑顔で」という言葉を胸に、アルバイトの大道芸人(ピエロ)の仕事に勤しんでいました。

ストレスを感じると笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、

定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、

年老いた母を養いながら2人で生活していた『アーサー』の夢は、一流のコメディアンになって人々を笑わせることでした。

日々思いついたネタをノートへ書き記し、尊敬する芸人の『マレー・フランクリン』が司会を務めるトークショーで脚光を浴びる自分の姿を夢想している日々。

日常の仕事ではトラブル続きで、心から『アーサー』を受け入れてくれる者は外の世界にいませんでした。

生活も酷く困窮しており、『ペニー』はかつて自分を雇っていた街の名士『トーマス・ウェイン』へ救済を求める手紙を何度も送っていました。

ある日のこと、『アーサー』は、同僚の『ランドル』から護身用にと拳銃を借り受けましたが、

これを小児病棟の慰問中に落としてしまい仕事をクビになってしまいます。『ランドル』にも裏切られ、絶望の気持ちで地下鉄に乗っていると、酔っ払った男3人が女性をナンパしている場面に出くわします。

そこで発作が起きてしまい、気に障った3人に絡まれて暴行され、正当防衛的に全員を射殺します。

罪悪や恐怖だけでなく、言い知れぬ高揚感が『アーサー』を満たしていきました。

後に、この地下鉄殺人は貧困層から富裕層への復讐と報道され、ゴッサム市民から支持を集める事になり。

さらに殺された男たちの勤めていたウェイン産業のトップであ『トーマス』が、色めき立つ市民を「ピエロ」と嘲ったのを機に事態は更に激しくなり。

貧困層と富裕層との軋轢が益々悪化、ピエロの仮面を被った市民による抗議デモが頻発。

 

これまで誰からも認知されずにいた『アーサー』は気分を上がります。

 

次第に不満を抱くなかで、『アーサー』のなかでも地下鉄での出来事を期に変化した彼は、全てを悟っていくことになっていきます。

 

という内容です。

 

いやぁ見直しましたが、途轍もない作品ですね。

 

皆さんが、『劇薬』と呼ぶだけあって

呆気に取られていきますね。

 

『アーサー』事態は、二種類の障害を抱えているのも作品のなかで妄想癖という結果を造り上げていきます。

 

この作品の心理描写が巧みな上に

妄想癖が合わさり

 

どこまでが事実で、どこまでが虚実なのかが次第に解らない状態に持ち込まれていきます。

 

いや本当に圧巻です。

 

大物コメディアン役で『ロバート・デ・ニーロ』が演じられていますが、

 

ロバート・デ・ニーロ』と言えば、

巨匠『マーティン・スコセッシ』とのタッグによる

タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』印象が非常な強いと思います。

 

アメリカ映画のニューシネマ時代のような演出が冒頭から散りばめられている点や時代を考えると

 

『キング・オブ・コメディ』の凶器性と笑い

が影響的であり

ロバート・デ・ニーロ』を起用理由も納得のものですね。

 

この映画の監督『トッド・フィリップス』と言えば、

三馬鹿を描いた『ハングオーバー』だと思います。

 

笑いを取るのが上手い印象の監督さんだと感じていたのですが

 

知人の芸人さんいわく

笑いの本質は、『ズレ』なんてことを言われたことがあります。

 

確かに好きなお笑い芸人さんに『ラーメンズ』という方が居るのですが、

 

思い返してみると確かに『ズレ』がめちゃくちゃあるんですよね。

 

この映画でも、『ズレ』は、存分に発揮されていて

先ほど出てきた『キング・オブ・コメディ』

も存分に『ズレ』ていきます。

 

日本の笑いも『加害者』と『被害者』の『ズレ』は、

ドリフターズ』のコントなど

昭和の笑いになっていたと思います。

 

今では、余り日本だと過激にやれなくなった笑いだとは思いますが

そう考えるとオチは、納得のものです。

 

勿論、JOKER事態も『ズレ』倒しているので

そりゃ喜劇になるんですよね。

 

よくこの作品って

考察が多いと思うのですが、

かなりの言葉の言い回しや行動にや物に伏線が張られているのが特徴ではありますが、

 

自分は、『JOKER』事態を

理解のできない存在だからこそイカれていると思っているので

考察しても意味がない存在なんだと思っています。

 

なので理解できない、謎ばかりの伏線を楽しむのも一興だと思います。

 

元々理解できないのが、彼の『カリスマ』

という要素でもあると思いますからね。

 

見て意味がわからなくて正解であり

見て感情移入出来てしまうところがこの作品の魅力なんですよね。

 

と言うわけで圧巻のお芝居と伏線は、『劇薬』にふさわしい内容です。

 

配信サイトは、『Netflix』『U-NEXT』『Amazonプライムビデオ』にて配信されています。

無料でしたら『Netflix』をおすすめしています。

 

と言うわけで『JOKER』というだけあって『笑い』『笑われ』ていく映画

 

 

是非お楽しみくださいませ!

 

『JOKER』

ジョーカー(字幕版)

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【予告編】


https://youtu.be/C3nQcMM5fS4