井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『君が世界のはじまり』

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大阪の端っこのとある町。

深夜の住宅地で、中年の男が殺害。

犯人は高校生でした。

 

この町の高校2年生の『えん』(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友『琴子』(中田青渚)と退屈な日々を送っていました。

 

ある日、琴子がサッカー部の『業平』君(小室ぺい)に一目惚れしたことで2人の間に変化が生まれてしまいます。

また、同じ高校に通う『純』(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、

放課後はショッピングモールで時間をつぶしていました。

 

青春時代に抱える悩みが総てをぶちまけられた凄い作品でした。

 

この作品は、原作者『ふくだももこ』さんの作品『えん』と『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』をベースに

脚本家の『向井康介』さんがひとつの物語に再編した作品となっています。

 

キャスト陣は、若手のネクストブレイクが期待されている役者

生々しい位、誰にでも抱える普通の日常を演じています。

 

最近、コロナが危険な中に

家出をしていた少年に会ったことがあり

 

本当に居るもんなんだなぁと感じましたが

 

実際、反抗期という期間を経て

自分という人間を形作っていくのを考えると

すごく当たり前のもので、自分も含めて親もその親も、今の子供達にも

それぞれ違えど抱え込んだものは変わらないんだなぁと感じます。

 

少し前に、『尾崎豊』の名曲が今の若い人には刺さらないという声が記事になっていまししたが、

窓ガラスを割って回ったり、

盗んだバイクで走り出すような

過激な事をしなくなった人が多いだけで

社会に対する反抗に限らず言えば

 

確かに今も変わらず反抗心は無くならずにあるんだと思います。

 

少し前まで、反抗しない子供の事を考えて

心配になったことがありましましたが、

 

今の子供達なりの自分探しは、ちゃんとあると感じました。

 

ただ、その家出をしていた少年で話をして思ったことがひとつ

 

やりたいことや夢は、あれども

自分には出来ないんじゃないかという不安が強く

学生なりの知識が無いから無理だと感じてしまっている

今の社会から夢がなくなってしまった原因を聞いてしまいました。

 

それを聞いて、切ない気持ちになってしまいました。

 

例え東京でも、田舎でも

 

早く大人になりたいと言う

早く自由になりたいと言う声は、

 

変わらず叫び続けられています。

 

実際、大人になっても子供のように何度も失敗するので

大人や子供に限らず日々成長し続けなくてはならないので

今思えば、大人も変わらないものだと感じます。

 

でもそれは、確かに

子供にとっては、憧れなのは間違いないですね。

 

自分は、子供から憧れるような大人になりたいと強く感じました。

 

と言うわけで今回はこの辺りで。

 

現在公開中の作品なのであっさりとしましたが

ブルーハーツ』の名曲に彩られた青春映画

 

この作品にきっと、

あの頃の気持ちや思い出がまだ残っているかもしれません。

 

 

『君が世界のはじまり』

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【予告編】


https://youtu.be/V8WzFA18yCg