🔞観ることを本当にオススメ出来ない自主制作胸糞映画『無垢の祈り』🔞
ほかに映画記事を書いている最中でしたが
ふと思い出して好きな映画記事を書いている方をチラッと見直していた際に
当時から観よう観ようと考えつつもずっと手を出すのが怖かった作品が紹介されていました。
自分の好きな映画は、どちらかと言えば王道も好きですがホラー作品が好きなもので。。。
地元が撮影地になっている『陰陽師』や近いうちに公開予定ですが『妖怪大戦争』シリーズ、『呪怨』『リング』『仄暗い水の底から』などなど現代の大きい音を多用するようなものではなく昔の巧みな気持ち悪い映像表現と一歩間違えた先にギャグになりそうな絶妙な綱渡りをしていたような子供の頃の印象が未だに根強いためにですね。
一番好きなジャンルは?と聞かれれば『ホラー』を挙げたりもしてしまうほどに好きなんですけどね。
そんなものに慣れている自分ですら今まで見てきた胸糞映画の中で初めて目を手で覆ってしまうほどに秀逸な洒落にならない程のお勧めできない作品に出会ってしまいました。
ここから先は閲覧注意です。
自己責任でお願い致します。
『無垢の祈り』
簡単なあらすじです。
学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女『フミ』ちゃん。
家では義父の虐待が日を追うごとに酷くなり、母親は、夫の暴力から精神の逃げ場を求めて怪しい新興宗教にめり込んでいきます。
そんな中で誰も助けてくれない世界を生きている『フミ』
ある日、自分の住む町で起こる連続殺人事件を知ったフミは、殺害現場を巡礼します。
そして「ある人」に向けて、メッセージを残していきます。
『フミ』は、この辛い日常をどう生きていけばいいのか。
『フミ』は、どうすれば日常から抜け出せるのか。
という内容です。
『平山夢明』さんの同名タイトルが原作となっております。
↓こちらの小説の中に収録されております。
『平山夢明』と言えばホラー界隈では有名な作家さんだと思いますし。
巷では『マリーゴールド』をはじめとするヒット曲を作る若手アーティストの『あいみょん』さんが好んで読んでいる作家さんです。
まぁとことん理不尽に人間の汚く醜く痛い表現の多い作家性だけあって個人的にはオススメしない作家さんの1人ですが、ホラー界隈では欠かせない要素でもあります。
でもまぁね。そんな人の各作品の中でも群を抜いて映像化出来ない作品の一つが今回内容です。
そして監督は、『亀井亨』さんです。
ホラーからハートフル作品と多幅の広い監督さんなんですがこの方については作品について触れながら紹介しようかと思います。
まぁもぅとにかくヤバかったです。
これらを作るにおいてスポンサーも付かず全部監督の自腹で自主制作され配給会社もつけようもないのが今作な訳です。
つまりは映倫を通していない作品ということになります。
映倫と聞けば、R18とかPG12とかのレーティングをつけたりここは写しちゃダメなどとカットするところな訳なんですが、
制作サイドがある意味で戦っている相手だったりもするわけで、
自分は好きな海外映画でシーンカットの影響で重要な部分が削られ観ている人が理解出来なくなるなどの弊害を起こしやすいところでもあったりして
映画を作る事はかなり大変な訳なんですよね。
そんな中で映倫つけずに、全て監督のお金で作った18禁映画と聞いたらやばそうな要素詰め込んでる訳ですよ。
なんなら映倫通してないのに自主規制をかけているわけでこれをまんまの状態で映倫通してたら30禁でも甘いんじゃないかと思うくらいです。
なんなら映倫だったら公開出来ない。。。
ある意味、青少年の成長の為には映倫に守られている要素をありがたいと思う程です。
まず観て頂いたらもう冒頭からまず不快です。
まぁある意味ここで離脱してもおかしく無いですが、まだ序の口です。
いやまぁその後のベンチのシーン思えばガチで不快ですがね。
まだ直接的に映ってないのでまぁ想像で察すると言った感じですかね。
不快には変わらないですが。
そして次第に浮き彫りになっていく街の中や家の中の闇が浮き彫りになっていきある人形が半身として映し出されるんですよ
↓これ。。。
怖すぎますって。。。
逆にこの存在がこの先に何が待っているのか想像させられてこれまた本当に不快です。
まぁ一発目のお父さんの虐待シーンが群を抜いて不快でしたよ。
舌打ちしながら目を覆いました。
最後の人形の出番のタイミングは目を覆いながら思わず嗚咽混じりに叫んでしまいました。
本当に不快ですがね。
逆にこの作品の良いところ何ですがね。
まず一つ目は、人形師のテクニックと演者の怪演だと思います。
特に人形師の動かし方が本当に苦しい。
観ていて苦しすぎて苦しすぎて『フミ』へ感情移入させられます。
そしてもう一つは監督『亀井亨』さんの存在です。
それは歯に衣着せない辛い映像を作ってくれた事です。
逆にこれを見て何も感じなかったり
不快に思わない事が何よりも問題だと思います。
不快に思うからこそ救いがあるという明確な解答のような気がします。
原作者の『平山夢明』さん自身もこの作品の救いについてコメントを残していたりしています。
この原作ができた経緯も実際この世の中には、このやうな被害に遭っている子供達が沢山出ていて2019年の件数が19万件以上です。
公開当初の件数よりもなんなら今は増えているわけです。
そして問題なのは、件数として数えられている数は、氷山の一角である事です。
なので逆にこの世にこの作品が伝わっていない事が
児童虐待を表現出来ない事によるへいがいに
恐怖するというある意味末恐ろし映画です。
自分も好きな漫画で、『こどものじかん』という物がありますが、その中での小学生へのにほんの性教育について教師が語るシーンを思い出します。
今の日本は、『寝る子を起こすな』という要素。
ある意味では、その漫画もその被害を受け『TVタックル』にロリコン漫画として紹介されて表現の自由を摘み取られるという形になっていきました。
高校時代に好んで読んでいた私にとっては、子育て教育について考えさせられた大切な漫画なんですがね。。。
まぁ漫画だけに限らず映画の業界も何にしても
規制された情報インターネット社会でどうやって大切な道徳を擦り合わせていくかが大切なような気がします。
人気アニメの『新世紀エヴァンゲリオン』でも
父と子の関係性が出てきますが
個人の尊重が強まるな連れて親になる事が難しい世の中になってきたんでしょうかね。
と色々考えていると話が脱線してしまいましたね。
でもまぁこの作品が出来たことによりこんなにも社会問題を色濃くリアルに映し出してるのが
最大の魅力な訳なんですよね。
本当にとんでもない映画を観てしまいました。
暫く映画観たくない程ですよ。ほんと。
と言うわけで今回はこの辺りで。
配信サイトは、『UPLINK Cloud』にて700円で配信されています。
↓
ここでしか見る事が出来ない代物な為、ここから無くなった場合は、永久に観れなくなる映画です。
ですが本当にお勧めしません。
今回は、本当にお勧めしません。
『無垢の祈り』
【予告編】