『ヒメアノ~ル』
2011年に実写映像化した『ヒミズ』もされましたが
次に公開された作品は、『ヒメアノ~ル』でした。
元々『稲中卓球部』や『グリーンヒル』等のギャグマンガからヒットした作家でありながら
素晴らしい作品を作っている素晴らしい作家さんです。
自分も好きな作品なのですが、
今回の映画は、
ほんとに凄い!
ほんとに素晴らしい!!
とにかく怖いし!
とにかく剥き出される本性!!
この作品は、『ザ・古谷実』のギャクとスリラー作品が綺麗に合わさって非常にたのしめます。
序盤のスタートは、ラブコメです。
職場の友人の気になる相手と自分が結ばれてしまうというどぎまぎとした物語から始まります。
主人公は、「濱田岳」さんです。
友人役は、「ムロツヨシ」さんです。
この二人が、非常にいいやり取りをしています。
滅茶苦茶テンポも良く綺麗に流れていきます。
友人の不気味な不穏さが流れるなかで、彼女との間に挟まれることによって隠すのが大変で慌てている姿と友人の暴走が素晴らしい。
。。。
しかし
その影に不穏が差し込まれます。
学生時代の知人が現れます。
そして現れた『森田』くん。
演じている方は、v6の森田剛さんです。
なんと彼は、殺人鬼でした。
レイプするシーンは、1クッション挟まれる行程が胸糞悪さを演出して非常に気持ち悪いです。
そして映画が2度目のオープニングを迎えたときにもうひとつの側面を浮かび上がらせます。
本当に救いがなくて。
幸せがあるということは、
不幸も世界に起きているという。
2度目のオープニングのシーンは、まさにその事が表されているシーンに感じます。
そして、
森田くんを観ていると結構前に本が出された
酒鬼薔薇聖斗の話を未だに思い出します。
『少年A』という一冊の本が未だに頭に残るほどのとんでもない平成を騒がせた事件です。
そちらも合わさって。
絶望的なエンディングが胸を気持ち悪くさせるでしょう。
映画館で観たときは、
放心状態で座っていました。
とてつもない問題作『ヒメアノ~ル』是非ご覧ください。
『ヒメアノール』
予告編