井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly』

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と言うわけで第二章の紹介です。

 

簡単なあらすじです。

 

雪の夜、柳洞寺の境内。

衛宮士郎』は、自身の『セイバー』を探しています。

『セイバー』の姿を目にし、士郎は追いかけ、池に辿り着きますが、声をかけると

池の中から伸びた多数の黒い帯がセイバーを飲み込み、自身もまた飲み込まれてしまいます。

 

目が覚めた士郎は自室で寝ていたことを思い出し、夢を見ていたことに気が付きます。

 

朝食を摂る『士郎』に一時的に同居している『間桐桜』は、『セイバー』の帰国が突然であったことを残念がる一方で、

『士郎』の夜間外出が無くなることに安どの表情を見せます。

しかし『士郎』はこれからも夜間に外出することを『桜』に告げます。

 

登校する途中、『士郎』は、『バーサーカー』のマスターである少女、『イリヤスフィール=フォン=アインツベルン』と遭遇します。

 

イリヤ』に襲われることを警戒する士郎ですが、『イリヤ』に戦闘の意思は無く、ただ、士郎と会話をしにきただけでした。

 

『士郎』は、『イリヤ』に自身の義父、切嗣を知っているか問いますが、

イリヤ』は急に表情を曇らせると知らないと告げ、立ち去ってしまいます。

 

イリヤ』を追う『士郎』は、

『アーチャー』のマスターである『遠坂凛』と出会い、

協力者でもある『凛』の家に招かれた『士郎』は今後の方針を相談します。

 

話し合いを終えた『士郎』は帰宅しますが、玄関の鍵が開いていることを不審に思います。

すると、電話のベルが鳴り、受話器を取り

表情は見る見る変わり、再び家を飛び出していきます。

 

自身が通う高校の図書室に辿り着いた『士郎』を待っていたのは『桜』の兄であり『ライダー』のマスター『間桐慎二』でした

 

彼は、『士郎』に敗北した雪辱を晴らすため、『桜』の命が惜しければ『ライダー』と戦うことを強要、『ライダー』をけしかけます。

 

『士郎』は『ライダー』の猛攻に一方的にやられてしまいますが、

わざと『慎二』に向け殴り飛ばします。

その勢いのついた『士郎』の拳は、『慎二』の顔へ届き、無事に『桜』を救出します。

 

なおも『ライダー』をけしかけようとする『慎二』ですが、窓を破って『凛』と『アーチャー』が現れます。

諦めきれない『慎二』は動けない『ライダー』を無理やり戦わせようとします。

 

「もうやめて、ライダー!」

 

突如、叫び声を発した桜の声に重傷を負っていたはずの『ライダー』の傷は癒え、発せられる魔力ではありませんでした。

それを見ていた『凛』は、『ライダー』のマスターが『桜』であることに気がつきます。

 

蘇った『ライダー』を見て喜ぶ『慎二』は、『桜』に全員を倒すように命令しますが、『桜』は拒否します。

 

いいなりにならない『桜』に痺れを切らした『慎二』は、取り出した結晶を割ります。

途端に『桜』の左耳につけられていた同じ結晶の形をしたイヤリングが割れ、中から謎の薬品が飛び散り、『桜』にかかります。

 

苦しみ始める『桜』の周りに次々と黒い球体が表れ、球体からとげが飛び出す現象が発生し、『アーチャー』は『桜』が自身の力を制御しきれず暴走していることを見抜きます。

 

『桜』を救うために『ライダー』は結界を発動し、周囲の魔力を『桜』へ供給しようとします。

 

結界を破壊しようとする『アーチャー』を阻止するため、『ライダー』は、封じていた石化の魔眼を三人にかけます。

 

足が石化し、倒れる『凛』の目の前に黒い球体が現れ、『凛』を助けるために『士郎』は身代わりになり、球体から伸びたとげに貫かれます。

それを見た『桜』は取り乱し、自身のとげに貫かれてしまいます。

 

というのが簡単なあらすじです。

前作で、『ランサー』、『キャスター』、『セイバー』【セイバーに関しては、寝とられました】が脱落しましたが、

 

いやぁ、

今作もかなり素敵で迫力のある作画が拝めます!

バーサーカーvsセイバーオルタ』のバーサーカーのモーションが特にありがとうございます。

柱をぶん投げるときの躍動感はたまらないですね!

ありがとうございます。

 

そして

『桜』がえっちです!

 

ゲームだと絵でしたが

同じ絵でもアニメーションは、半端なかったです。

血を貰うシーンや自分を慰めるシーン

 

そして!

 

『士郎』を誘うシーンは、たまらなかったですね。

 

いやぁ、本当にこの章に関しては、こういう描写が重要といいますか、

 

これがあるからこそ、『桜』の心理が描かれるんですよね。

 

意外と良くできてるんですよね。

特におすすめは、自分を慰めるシーンなんですよ

 

いけないことをしている罪悪感がすごく伝わってくる後の洗い場のシーン

 

たまらないです。

 

突っ込まれかねないですが、

【はしたない本性】と【よく見られたい表の顔】がよく現れていますよね。

 

といいますか、

女性らしい心理的なものなのですかね。

 

夜這いの時なんてずるいですよね。

『私の体、変じゃないですか?』

ですよ!

 

ずるくないですか!

 

鍵を貰い、頭を撫でられ、処女じゃないと打ち明け、

 

自分には愛される価値はないだと伝えても

 

受け入れてくれる『士郎』に甘えていくのはたまらないですね。

 

まさに『共依存』のような関係でね。

スーパーメンヘラなんですよね。

個人的には、めちゃくちゃ『桜』可愛いんですけどね。

個人的には、『凜』が理想的だと思いますが、

ちゃんと向き合わないといけないものは、『桜』にあるんだろうなと思いますね。

 

『凜』まさに理想的な存在であり

『桜』は、現実的な隠している心

 

原作からずっとそうなんだと思っていますが

 

自分の恋愛を思い出すと『士郎』の気持ちがよく伝わってきます。

 

このままでいいのだろうか?

これが本当に正しくて、桜のためになるのか?

気がつきたくないけれど見えてしまっている。

胸がいたくなりますね。

 

そして!

『桜』のメルヘン空間は、

本当に狂気がよく伝わってきましたね。

 

唐突に世界観が変化し

その中に現れる違和感は、

もう、『彼女』が戻ってくることのない

後戻りのできな所まで来てしまっているというのがよく伝わってきます。

 

本当に素晴らしすぎます。

見ていて『あっ!』って思わされ思わず口にまで出ました。

 

いやぁ、本当に製作者たちは、薬決めてるんじゃないかレベルですよ!

 

ありがとうございます!

 

そして!

もう一人はずせない人物である糞ワカメこと『間桐慎二

 

彼の糞プレーは、作品を通して恒例行事でもありますが、

彼がどうしてこんなに歪んでしまったのかは、今作で浮き彫りにされていきます。

 

正式な魔術師として家を引き継ぐことができず、

あとから現れた女性に跡取りを奪われ

自分の価値を失い

そのフラストレーションをぶつけることがわからない幼い彼が行った

『桜』に対する行為は、許されることではないですが

かなり切ないです。

 

歪みに歪みきった愛に対する自己に対するものは、

『間桐』という歪んだ家庭環境をまさに浮き彫りにしてきます。

主に三章でも現れますが、『間桐臓硯』が歪んでしまったというのが大きいのでしょう。

死を恐れるのは当たり前の事ですが、

彼が目の当たりにした死は、彼に大きな影響を与えてしまったのだと思います。

それについては、第三章を是非その目で見てください。

 

と言うわけで今回はこの辺りで。

 

配信サイトは、『U-NEXT』『Amazonプライムビデオ』にて配信されています。

 

少々お高いのでレンタルショップの方がお安い可能性が高いです。

 

第二章は、本当に名作です。

個人的には、第三章もよかったですが

第二章の挑戦や考えさせられる描写には、

越えることのできない魅力がつまっているように感じます。

 

と言うわけで、

明日は、第三章について触れたいと思います。

 

Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly』
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【予告編】


https://youtu.be/3DLix5OKD9w