大切だから怖いこと。『ずっとずっと、フレンズ』
というわけで前回の続きです!
前回は、細田守回の40話を書かせていただきました。
というわけで今回は、細田守回49話『ずっとずっと、フレンズ』に触れたいと思います!
『ずっとずっと、フレンズ』
簡単なあらすじです。
はづきの作った「フレンズ」という曲を、卒業記念におジャ魔女たちみんなで演奏することにしました。
しかしそのはづき自身は、練習にも集中できずに失敗ばかりしてしまいます。
実はどれみと同じ中学に通うと宣言しながらも内緒でカレン女学院を受験し合格していたのでした。
最後まで迷うはづきは、どれみに本当の気持ちを打ち明ける決心をするのですが。。。
と言うお話です。
先程のあらすじの通りで、
もうすぐ卒業してしまい、それぞれの道に進むみんなとの最後の思い出にしたいと思い『はづきちゃん』が「Friends」という自作の曲をみんなで演奏しよう!
というところから始まります。
そんな中、「カレン女学院」の合格発表を迎えました。
『どれみちゃん』と『はづきちゃん』は、仲良く同じ「美空中学」にいく計画をしていましたが、
『はづきちゃん』は、こっそりと「カレン女学院」も受けていました。
「カレン女学院」は、音楽にも力を入れていて
将来バイオリニストになりたい『はづきちゃん』にとっては、夢に繋がる場所でした。
中々『やりたい事』と『どれみちゃん』のどちらが正解なのか答えが出せず。
『どれみちゃん』に「カレン女学院」へ行きたいと伝えられずにいました。
全体的に明るく淡い印象のおじゃ魔女どれみですが、冒頭は、いつものあたたかい雰囲気の柔らかさですが
今回は後半になるにつれて「雪のような白さと陰りのある黒」がしこたま使われています。
なんなら光の方が減ってきますね。
もうこの地点で大きく違うんですけどこの物語
自分の気持ちに嘘をいていた『はづきちゃん』の心の中の描き方がとんでもないです。
もうこの二枚目の「Friends」の楽譜なんて
もう綺麗すぎて切ないですね。
並んで歩いていたはずのみんなが
今は、『はづきちゃん』だけが交わらず少し後ろを歩いてしまっています。
まさに引目を感じてしまっている今の心の中そのものなんでしょうね。
確かに友達と喧嘩した時の小学校なんかを思い出すと
どう距離を詰めていいのか難しい所ありますよね。
それで『はづきちゃん』のような一歩下がって支えてくれるような子は、
こんな風になってしまいますよね。
また別のシーンですが『はづきちゃん』の気持ちをどうしようか話し合う三人の様子です。
私から気持ちを伝えるべきか話していますが、一番大切なのは直接気持ちを伝えるのが一番ですよね。
しかしこの後ろを歩む『はづきちゃん』の様子と『どれみちゃんとはなちゃん』の様子ですよ!
悩んでる『はづきちゃん』には見えない位置ではしゃいでいる二人の様子はなんとも言えませんね。
そしてラストシーンです。
自分がどうしたいのか『はづきちゃん』が『どれみちゃん』に告白するシーンです。
今までの『どれみちゃん』を見ているとわかるんですが、
なんとなくわかっているんですよね。
『はづきちゃん』がどうしたいのか。
親友だからこそ理解できていて。
親友だからこそ傷つけたくないですよね。
ここは、お互いの様子ですよね。
そして、『はづきちゃん』の手を大切に想う様子はもうママですよね。
二人が理解しあったときのこの涙のシーンは、たまらないですね。
直接涙を描く時の頬を伝うような演出ではなく。
『はづきちゃん』ならではのメガネにこぼれ落ちる涙がもうお洒落すぎます。
まさに細田守らしい間接的な演出ですよね。
少し前に手を握った意味とは、また違うというところもまた注目のシーンですよね。
と言うわけで今回は、この辺りで。
今では有名なアニメーション映画の監督という印象だと思いますが、
細田守演出作品は『デジモン』等々、自分の世代に観ていた作品で英才教育されていたんだなと改めて感じますね。
いや本当に途轍もない才能の天才なんだと思います。
あの宮崎駿に一目おかれ、自分の才能を最大まで活かせるように独自に歩んでいった細田守作品。
今後も楽しみです。
配信サイトは、『U-NEXT』にて無料で配信されています。
他にも無料配信が11月いっぱいやっているとこがありますとで
是非とも観てみてくださいませ✨
というわけで今回はこの辺で。
『おじゃ魔女どれみ 第一話』
https://youtu.be/on4QvIjuPWw
【公式】おジャ魔女どれみ 第1話「私どれみ!魔女見習いになる!!」 - YouTube
『魔女見習いをさがして』
【予告編】
おジャ魔女どれみ20周年記念作品「魔女見習いをさがして」Final予告 - YouTube