井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

天才達が作った名作の新しい可能性『ビューティフルドリーマー』

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みなさんは、やりたいことや夢を持っておりますでしょうか?

 

夢を持ちにくい世の中ではありますが、

夢のような時間は、掛け替えのない美しさがあると思います。

 

と言うわけで今回は、夢に関するお話を紹介したいと思います。

 

ビューティフルドリーマー

 

簡単なあらすじです。

 

翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていました。

そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとし た時間が流れています。

しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良)は、古い段ボール箱を見つけてしました。

その段ボールの中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていました。

そのタイトルは「夢みる人」。

 

さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままでした。

そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤工)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げます。

しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。

監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子)、撮影はカミオ(神尾楓珠)、 録音にウチダ(内田倭史)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリ)、助監督とその他雑用をモリタ森田甘路)が担当し、一致団結してはじめての映画制作への挑戦が始まるが、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われていきます。

やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。

この脚本は本当に呪われているのか?

この終わりなきトラブルに出口はあるのか!?

 

という内容です。

 

1ヶ月ほど前に観た映画でありすが、どう手を付けようか悩み抜いておりました。

 

なんといいましょう。

私は、元々大好きな作家さんの作品の劇場版第二弾が根底にあって

まぁその作品が、原作者が怒ったりと惨憺たる酷評の多い中でクリエイターからは、とんでもない名作と評価された作品がありましてですね。

 

それを作ったのは、押井守さんなんです。

 

原案元は、そういうことになります。

まぁ何がこんなに酷評だったかは、

『夢みる人』がまさにSFのお話なんですよね。

物語に対してのご長寿アニメに対してのメタファーまで織り込まれていて皮肉も沢山ありながら現実と虚構の狭間を描いた作品となっていて。。。

 

この続きは、後日その問題作を取り上げる際にのせようかと思いますが、

 

今回の作品は、そんな逸話だらけの元ネタをベースに新しい作品にした内容です。

 

監督は、『踊る大捜査線』や『PSYCHO-PASS』でお馴染みの『本広克行』監督です。

 

この作品は、ある意味では、元ネタの内容を知っている上で見るとスゴく楽しめるんですが、

 

『夢』ってどう言うものなのだろうか?

と考えさせられる内容でした。

 

人によっては、

『叶わないからこその夢』と答える人もいれば

『夢は、みるもの』と考えたり『夢は自分で叶えるもの』といったり

『日々の積み重ねが夢になる』という人がいたり。

 

専門学校時代に、『夢なんかおってる場合じゃない』と同期の前で言い放ったり。

 

とても感慨深い『夢』という文字1つに色々なことが込められていて好きな言葉なのですが。

 

『夢』という儚く、淡い、力強さ、

が感じられる素敵な作品でした。

 

また、ものづくりにおいての情熱は、この作品においてものすごく深く感じたと同時に、

難しさが深かったです。

 

ものづくりに限らず

人それぞれの関係性というものなんですかね。

気がついたらすれ違っていたというか

気がついたら置いていかれたのか、先を進んでしまったのか。

周りの人と自分の気持ちの違いですよね。

 

こういうのも良くありますよね。

 

自分が一生懸命なのに他人がついてこないとかね。

逆も然りです。

温度感の違いとかってありますよね。

 

自分も熱量は、伝わりにくい方というか

聞いているの?っていうのは、よく言われるので直さないといけないですね。

 

最終的に素敵なものになれば良いと思ってしまうので

自分は、温度差を余り考えたりしないですが

この作品を観ていて気を付けないといけないなと感じました。

 

因みに撮影のシーンの台詞は、まんまでした。

個人的には、『めぞん一刻』とか『犬夜叉』とか

るーみっくわーるど』が好きなのですが、

勿論の事元ネタも観ていてどんな感じになるのかな?と思って観ていたら

 

まんま過ぎて、劇場の台詞回しやスピード感もまんまなんですよね。

説明台詞が多いがゆえに早口が多いので。

でもキャストも元ネタを大切にされているのを感じ作品に対する『リスペクト』が、よく伝わりました。

 

因みに、『ラムちゃん』のだっちゃ。。。

やっぱり、グッと来ていいですよね。。。

 

と言うわけで、今回はこの辺りで。

 

映画などものづくりに興味がある方は、

機会がありましたら、是非観てみてくださいませ。

創作意欲に繋がる作品になっていると思います。

 

と言うわけで。

今回は、この辺りで。

 

ビューティフルドリーマー
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