井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

🔞観ることを本当にオススメ出来ない自主制作胸糞映画『無垢の祈り』🔞

ほかに映画記事を書いている最中でしたが

ふと思い出して好きな映画記事を書いている方をチラッと見直していた際に

当時から観よう観ようと考えつつもずっと手を出すのが怖かった作品が紹介されていました。

 

自分の好きな映画は、どちらかと言えば王道も好きですがホラー作品が好きなもので。。。

地元が撮影地になっている『陰陽師』や近いうちに公開予定ですが『妖怪大戦争』シリーズ、『呪怨』『リング』『仄暗い水の底から』などなど現代の大きい音を多用するようなものではなく昔の巧みな気持ち悪い映像表現と一歩間違えた先にギャグになりそうな絶妙な綱渡りをしていたような子供の頃の印象が未だに根強いためにですね。

一番好きなジャンルは?と聞かれれば『ホラー』を挙げたりもしてしまうほどに好きなんですけどね。

 

そんなものに慣れている自分ですら今まで見てきた胸糞映画の中で初めて目を手で覆ってしまうほどに秀逸な洒落にならない程のお勧めできない作品に出会ってしまいました。

 

ここから先は閲覧注意です。

自己責任でお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無垢の祈り』

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簡単なあらすじです。

学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女『フミ』ちゃん。


家では義父の虐待が日を追うごとに酷くなり、母親は、夫の暴力から精神の逃げ場を求めて怪しい新興宗教にめり込んでいきます。

そんな中で誰も助けてくれない世界を生きている『フミ』

ある日、自分の住む町で起こる連続殺人事件を知ったフミは、殺害現場を巡礼します。

そして「ある人」に向けて、メッセージを残していきます。

 

『フミ』は、この辛い日常をどう生きていけばいいのか。

 『フミ』は、どうすれば日常から抜け出せるのか。

 

という内容です。

 

平山夢明』さんの同名タイトルが原作となっております。

↓こちらの小説の中に収録されております。

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

平山夢明』と言えばホラー界隈では有名な作家さんだと思いますし。

巷では『マリーゴールド』をはじめとするヒット曲を作る若手アーティストの『あいみょん』さんが好んで読んでいる作家さんです。

 

まぁとことん理不尽に人間の汚く醜く痛い表現の多い作家性だけあって個人的にはオススメしない作家さんの1人ですが、ホラー界隈では欠かせない要素でもあります。

 

でもまぁね。そんな人の各作品の中でも群を抜いて映像化出来ない作品の一つが今回内容です。

そして監督は、『亀井亨』さんです。

ホラーからハートフル作品と多幅の広い監督さんなんですがこの方については作品について触れながら紹介しようかと思います。

 

まぁもぅとにかくヤバかったです。

 

これらを作るにおいてスポンサーも付かず全部監督の自腹で自主制作され配給会社もつけようもないのが今作な訳です。

つまりは映倫を通していない作品ということになります。

 

映倫と聞けば、R18とかPG12とかのレーティングをつけたりここは写しちゃダメなどとカットするところな訳なんですが、

制作サイドがある意味で戦っている相手だったりもするわけで、

自分は好きな海外映画でシーンカットの影響で重要な部分が削られ観ている人が理解出来なくなるなどの弊害を起こしやすいところでもあったりして

映画を作る事はかなり大変な訳なんですよね。

 

そんな中で映倫つけずに、全て監督のお金で作った18禁映画と聞いたらやばそうな要素詰め込んでる訳ですよ。

なんなら映倫通してないのに自主規制をかけているわけでこれをまんまの状態で映倫通してたら30禁でも甘いんじゃないかと思うくらいです。

なんなら映倫だったら公開出来ない。。。

ある意味、青少年の成長の為には映倫に守られている要素をありがたいと思う程です。

 

まず観て頂いたらもう冒頭からまず不快です。

まぁある意味ここで離脱してもおかしく無いですが、まだ序の口です。

いやまぁその後のベンチのシーン思えばガチで不快ですがね。

まだ直接的に映ってないのでまぁ想像で察すると言った感じですかね。

不快には変わらないですが。

そして次第に浮き彫りになっていく街の中や家の中の闇が浮き彫りになっていきある人形が半身として映し出されるんですよ

↓これ。。。

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怖すぎますって。。。

逆にこの存在がこの先に何が待っているのか想像させられてこれまた本当に不快です。

まぁ一発目のお父さんの虐待シーンが群を抜いて不快でしたよ。

舌打ちしながら目を覆いました。

最後の人形の出番のタイミングは目を覆いながら思わず嗚咽混じりに叫んでしまいました。

本当に不快ですがね。

 

逆にこの作品の良いところ何ですがね。

まず一つ目は、人形師のテクニックと演者の怪演だと思います。

特に人形師の動かし方が本当に苦しい。

観ていて苦しすぎて苦しすぎて『フミ』へ感情移入させられます。

そしてもう一つは監督『亀井亨』さんの存在です。

それは歯に衣着せない辛い映像を作ってくれた事です。

逆にこれを見て何も感じなかったり

不快に思わない事が何よりも問題だと思います。

 

不快に思うからこそ救いがあるという明確な解答のような気がします。

 

原作者の『平山夢明』さん自身もこの作品の救いについてコメントを残していたりしています。

この原作ができた経緯も実際この世の中には、このやうな被害に遭っている子供達が沢山出ていて2019年の件数が19万件以上です。

公開当初の件数よりもなんなら今は増えているわけです。

そして問題なのは、件数として数えられている数は、氷山の一角である事です。

 

なので逆にこの世にこの作品が伝わっていない事が

児童虐待を表現出来ない事によるへいがいに

恐怖するというある意味末恐ろし映画です。

 

自分も好きな漫画で、『こどものじかん』という物がありますが、その中での小学生へのにほんの性教育について教師が語るシーンを思い出します。

今の日本は、『寝る子を起こすな』という要素。

ある意味では、その漫画もその被害を受け『TVタックル』にロリコン漫画として紹介されて表現の自由を摘み取られるという形になっていきました。

高校時代に好んで読んでいた私にとっては、子育て教育について考えさせられた大切な漫画なんですがね。。。

 

まぁ漫画だけに限らず映画の業界も何にしても

規制された情報インターネット社会でどうやって大切な道徳を擦り合わせていくかが大切なような気がします。

 

人気アニメの『新世紀エヴァンゲリオン』でも

父と子の関係性が出てきますが

個人の尊重が強まるな連れて親になる事が難しい世の中になってきたんでしょうかね。

 

と色々考えていると話が脱線してしまいましたね。

でもまぁこの作品が出来たことによりこんなにも社会問題を色濃くリアルに映し出してるのが

最大の魅力な訳なんですよね。

 

本当にとんでもない映画を観てしまいました。

暫く映画観たくない程ですよ。ほんと。

 

と言うわけで今回はこの辺りで。

 

配信サイトは、『UPLINK Cloud』にて700円で配信されています。

https://www.uplink.co.jp/cloud/?post_type%5B%5D=moviedata&s=%E7%84%A1%E5%9E%A2%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A

ここでしか見る事が出来ない代物な為、ここから無くなった場合は、永久に観れなくなる映画です。

 

ですが本当にお勧めしません。

今回は、本当にお勧めしません。

 

『無垢の祈り』

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独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

【予告編】


全ての"エヴァンゲリオン"にさようなら。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

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さて新年度迎えまして一発目の映画です。

本当は公開した初日にあげようか悩んでいましたが、我慢して新年度明けの一発目で公開から丁度1ヶ月経ったこのタイミングを選びました。

 

序盤はネタバレ回避して後半は、『エヴァンゲリオン』とは、何だったのか?触れていこうかと思います。

 

というわけで簡単なあらすじです。

西暦2000年9月13日に起きた大災害「セカンドインパクト」によって世界人口の半数が失われた。

その15年後の西暦2015年、主人公の14歳の少年『碇シンジ』は、離れて暮らしていた父『碇ゲンドウ』に突然呼び出され、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵『使徒』と戦うように命じられます。

使徒』を倒さなければ過去の大災害の様に『サードインパクト』が引き起こされてしまいます。

当初は父から認められたい気持ち、そして零号機パイロットの『綾波レイ』の傷ついた姿を目の当たりにし、正義感から仕方なく初号機に乗りこみます。

使徒』との戦い、そして周囲との交流によって次第に変化していきます。

新たにドイツから来日したEVA弐号機のパイロットの少女『アスカ』が仲間に加わり、彼らは次々と襲来する『使徒』に立ち向かっていきます。

 

というお話です。

 

新世紀エヴァンゲリオン』という作品は、丁度自分が生まれた年の1995年のアニメーション作品です。

そして制作を手掛けた方達がまさに当時の天才達です。

キャラクターデザインは、『貞本義行』さん。

今では、『エヴァンゲリオン』の印象が強いですが、『マクロス』『不思議の海のナディア』『天元突破グレンラガン』など様々な作品に関わっています。

メカデザインは、『山下いくと』さん。

『ナディア』や『トップをねらえ!』に携わっている方です。

そして、監督は、言わずとも有名『庵野秀明』さんです。

ガンダム』『ナディア』『ナウシカ』『ゴジラ』数々の有名タイトルに関わり、影響を受け、

常に新しい物は挑戦していく監督としては、有名だと思います。

 

まさに80〜90年代を代表するアニメーションの集大成と言わんばかりの天才達による作品が今回の『エヴァンゲリオン』になります。

後に出る作品達は、やはりこの作品の影響を受けている作品が無数にありパロディネタに使われるほど社会に影響を与えた作品だと思います。

個人的には、興行成績ではさほど高くなくあまり凄さが伝えにくい作品と言えますが、日本アニメでこの作品を超える作品は今後出ないと思える程の作品です。

そんなエヴァンゲリオンの新作映画が一ヶ月程前に公開されました。

もう初回から長蛇の列に、グッツの量、パンフレットの販売個数制限、SNSでのネタバレ回避コメント。

25年ほど前の作品でありながらこんなにも熱狂的ファンが多いのには驚かされます。

事実自分は、2回観に行きましたし、パンフも2枚買いました。

自分が『エヴァンゲリオン』を初めて観たのが15歳ということもあり、丁度中学ということもあり、主人公達の世代に当たる時期ということもあり当時の悩みや辛さなど共感する面が多く印象強い作品です。

 

そして

そしてそんな共感性と意味の分からない打ち切りのようなエンディングがまた話題を生み出し、劇場版に繋いでも『気持ち悪い』終わり方をした伝説を持っています。

 

そんな本作品は2回目のリブート制作の経緯は、『意味がわからない』を作り直すのと共に過去作を知ってる人でも楽しめるようにストーリーの各所に変化を含ませています。

 

さぁそんな本作品の感想に入りたいと思います。

 

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いやぁ、本当に分かりやすかった。。。

コロナ渦中ということもあり世間が荒れている中ということもありメッセージが伝わりやすいですね。

旧シリーズの製作時期は、『地下鉄サリン事件』や『阪神淡路大震災』『バブル崩壊』社会問題が浮き彫りになったりネット普及による問題など様々な波乱があった時期ともあり

陰鬱極まりなく、繋がりが薄れた時期でもあります。

 

そんな世界に産み落とされたのが『新世紀エヴァンゲリオン』という作品なんですが、

 

今作はそんな作品のリブート。

リメイクではなくリブート。

 

どうなることかハラハラしてました。

もう『序』『破』と来ての『Q』ですよ!!!

全てのファンを浦島太郎のシンジ君状態に!

誰がこのような事態を想像できますか!!!

カヲル君が降格?

『カシウスの槍』と『ロンギヌスの槍』の運用?

チルドレン達に与えられたエヴァの呪縛?

 

様々な謎=Questionを与えられた訳ですよ!

3部作の予定を翻しての4部作構成になった理由が明確になるんですよ!

 

これは観るしかないですよね!

 

と言うわけで当日に観てきましたよ!

仕事があるにも関わらず、仕事前の朝一に!!

写真

 

もうエヴァが終わってしまったんだなぁ。

もうミサトさんの次回予告が聞けなくなった事が終わりを伝えてきて涙でしたね。

 

そして個人的には、『繋がり』をテーマに感じました。

 

作品本編は、個人的には、旧作の方が好きだったので満足はしませんでしたが、

一般層は、こっちの終わりの方がわかりやすかったのかなと思います。

因みに旧作は、バッドエンドという声も多いですがタイトルの中に(TRUE)の文字が入っているので紛れもない正規の幸せな終わり方を残していたと思います。

 

まぁ今作ほど幸せではなかったですが、

まだまだ人には可能性が込められているという幸せが残されてますよね?

 

あれ?

不安になってきた??

あってるのかな?これ?

 

話を戻します。

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そしてこの新作に『真希波マリ』というキャラが出てきて一番好きなキャラなんですが、

 

当初からどういう役割なのか?

二号機に乗れる理由は?

コミック最終の『真希波マリ』の世代の謎

 

濃厚な伏線を回収するであろう役割を申し分なく発揮してくれましたね。

ある意味では僕らと監督を繋ぐ架け橋であり、狂言回しに近いように感じなんですけど

『真希波マリ』本当彼女だけエヴァしてないんですわぁ良い意味で。

 

そして、碇ゲンドウに対して目線が変わった方多かったんじゃないですか?

という所も見所のような気がしますね。

テレビシリーズではシンジの要素が強く、ゲンドウについてはわかりにくい要素が強かったですが、『繋がり』が印象的な本作は、取り巻き達の行動理由が明確化され前作で不明瞭だった相手を今作では理解して行く解答編でもあり

 

理解出来ないけど繋がっていて

傷つけたり傷つくのが怖いけど1人が寂しいから繋がりを持ちたい。

などというエヴァらしいテーマにも明確な答えとシンジが選んだ選択の理由が

まさに庵野さんの答えなんだなと感じました。

 

個人的には、庵野さん、人間が大好きなんやなって思いました。

自分の事があまり好きでは無くて、他人が羨ましくて大好きな自分も何となく理解できますね。

ある意味では、それがあるからこそ旧作のエンディングも理解できたんですけど。

 

つくづく思うのは、人間愛の作品だなと感じますね。

 

そしてもう一つは、大人になるキッカケのような作品にも感じました。

エヴァの呪縛』=『エヴァ愛』

のように感じました。

卒業して大人になって行くような。

そして作品としても『エヴァ』を超える作品が生まれて欲しいような愛でもあるように感じました。

 

『真希波マリ』の追悼の台詞は、きっとそんな意味合いを込めてあるのかな?なんて。。。

 

そしてキーワードの『アダムス』については言及される事は、ありませんでしたが、

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あくまで自己解釈ですが『アダムス』は、『純粋な心』のことなのかなって思っています。

とこのままではネタバレしまくりそうなので今回はこの辺で。

 

長々と失礼しました。

もしよろしければ旧作共々、新作も見直していただけると幸いです。

自分はこれからまたもう一回最終章観てきます!!

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新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray BOX STANDARD EDITION新世紀エヴァンゲリオン(1) (角川コミックス・エース)

【予告編1】


https://youtu.be/z1klJIyx060

【予告編2】


https://youtu.be/d8mf0qDD3Qg

 

 

芸術に取り憑かれた男『ばるぼら』

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ばるぼら 手塚治虫文庫全集

クリスマスも終わり年越し、年末年始です。

もうすぐ仕事納めの方も多くなったと思います✨

是非とも映画館で一度観ていただきたい、

手塚治虫』作品をご紹介したいと思います✨f:id:inomonn:20201228184440j:image

簡単なあらすじです。

 

芸術家としての悩みを抱えながら、成功し、名声を得、それを失い、破滅していく人気小説家-『美倉洋介』。
アルコールに溺れ、都会の片隅でフーテンとして存在する、謎の少女-『ばるぼら』。

 

ある日、『美倉洋介『は新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女『ばるぼら』に出会い、思わず家に連れて帰る。

大酒飲みでだらしない『ばるぼら』に『美倉』はなぜか奇妙な魅力を感じ追い出すことができません。

彼女を手元に置いておくと不思議と彼の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こります。

 

その一方、異常性欲に悩まされる『美倉』は、あらゆる場面で幻想に惑わされ。。。

 

いつしか『美倉』は『ばるぼら』なしでは生きていけないようになっていた。

ばるぼら』は現実の女なのか、『美倉』の幻なのか。

狂気が生み出す迷宮のような世界に『美倉』は堕ちてゆきます・・・。

 

という内容です!

 

いやぁ見ごたえがあった。。。

もう主演の『稲垣吾郎』さんと『二階堂ふみ』さんが、素晴らしかったです。

 

稲垣吾郎』さんと言えば『SMAP』のメンバーのなかでも不思議な雰囲気の漂ったイケメンです。

どの『SMAP』メンバーも好きでしたが、

個人的に『SMAP』メンバーで一番好きな位です✨

そんな『稲垣吾郎』さんが、本格的な濡れ場を演じるんですよ。

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演じている『美倉』さん。

 

『異常性欲』何ですよ。

売れっ子作家でありますので言い寄ってくる女性なども多く、

常にスキャンダルにならないように気をつけて居るんです。

 

そんな彼が気になった女性が『ばるぼら』なんです。

ばるぼら』の冒頭に出てくる台詞があるのですが、

『都会が何千万人という人間をのみ込みこんで消化し、たれ流した排泄物のような女』

と出てくる一風変わった小汚ない女性が『ばるぼら』でした。

 

それを演じられたのは、『二階堂ふみ』さんです。
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やっぱり『彼女』は、凄かったです。

もう『女優』の鑑だと思ってるのですが、

本当に凄かったです。

最初は、『え?』って思ったんですよ。

でも次第に『ばるぼら』という人物が誰なのか分かったときに、『はっ!』っとされます。

いやぁ凄いです。ずっと映画初期から観てましたがやっぱり心がざわつきますね✨

 

そして観られた方は、難しく感じた方も多いと思うのですが、

この『ばるぼら』がどういうお話かというと

手塚治虫』の作品の中でも一番苦労した時期の作品なんです。

世間では、ストライキやら学生運動の暴動時期を生きた漫画家です。

その中でも会社が回らなくなりそうになったりと生活が困窮していた時期に、芸術とはなんなのかと描いた作品なんです。

 

難しく手塚は本作を

『デカダニズムと狂気にはさまれた男の物語』

と形容している。そうです。

 

なんのこっちゃ?ですよね。

簡単に言えば、『現実と芸術』の事です。

 

生きていく以上現実がついてきて、

芸術かにとっての毒が描かれたような映画です。

芸術家として、作品を作っていてこの世の中へ何を残そうか悩み苦悩する彼の一面が原作では描かれています。

 

そんな彼の目の前に現れたのは、現実的ではない『ばるぼら』の姿でした。

 

そして彼女『ばるぼら』がボロボロな理由がそこにはありました。

 

『芸術の女神』

 

彼女は、常に『美倉』現実的ではない世界に連れていきます。

そして、明かされた地点では自分も理解が追い付きませんでしたが、

物語が終わりを迎えるに連れて彼女が、

食い物にされ、忘れ去られてしまう『芸術』という存在を表していることに気がつかされます。

 

もしかしたら違うかもしれませんが

 

個人的には、いやぁ本当に凄い仕掛けですよね✨

 

そして、『美倉』という男の最後、、、。

 

原作と違うんですよね少しだけ。

 

根本は、同じなのでしょうが、個人的には、映像らしい終わりだったんだと思います。

 

と言うわけで今回この辺りで。

 

他にも『手塚治虫』の作品は好きで『ブラックジャック』や『どろろ』『火の鳥』なんか好きです。

やはり色褪せない芸術を生み出した彼にも終わりが来るのか必見です。

 

ばるぼら
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ばるぼら 手塚治虫文庫全集

ばるぼら 全2巻(計2冊揃) [完結全巻コミックセット] (角川文庫)


【大ヒット上映中ver】『ばるぼら』本予告 - YouTube

『鬼滅の刃』を超えました。『映画 えんとつ町のプぺル』

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クリスマス。

私は、元気に仕事をして参りました!!

おそらく早い方は、今日が仕事納めの方も出てくるでしょう。

町中もコロナの影響で人が少ない中、

クリスマスなのに寂しい装いを感じさせられます。

 

そんな今年のクリスマスに、お似合いの素敵な映画が公開されました。

 

『映画 えんとつ町のプぺル』f:id:inomonn:20201225224301j:image

簡単なあらすじです。

 

厚い煙に覆われた“えんとつ町”。

煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。

一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂しました。

ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助けて暮らします。

しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまいます。

そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達になります。

そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がり、それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”でした。

父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意。

しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかります。それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?

 

という内容です‼️

 

お笑い芸人『キングコング』の『西野亮廣』さんが描いた同名絵本が原作となっていて。

ためし読みを出来る絵本でニュースに取り上げられたりとご存じの方も多いのではないでしょうか?

 

実は、作者『西野亮廣』さんの『某夢の国を超えてやる』という意思が込められた本作品。

 

勿論ためし読みで観ましたが面白かったです。

寧ろ確かに泣きました。

大人も泣くと言っていましたが、学生の僕も感動しました。

しかしそこまで突き動かされませんでした。

 

しかし、本映画は、違かった。

思わず突き動かされました。

 

自分が今後こういうことがやりたいというビジョンを形にするための勇気をもらえました。

 

そして一番驚いたのは、なんといっても終わったあとに『拍手』が鳴ったことです。

 

海外だと素敵なものには全力で感謝を伝えますが、日本人は中々そう言うことをされない印象がありまして。

 

自分が稽古終わりに酔っぱらいに殴られ鼻から血を流したときも

最初に手をさしのべたのは、外国の方でした。

 

そんなイメージのなかで日本人が拍手をしたのは衝撃的でした。

コンサート等の盛り上がる場所ならならではですが、映画館という静かに楽しむ空間で起こったことは、心に焼き付けられました。

 

まさに、『西野亮廣』さんがやりたかったビジョンが目の前に広がっていたような気がしました。

『素敵な作品が出来れば、必ず返ってくる』

そんなことを思わされました。

 

そして、お父さん役の『立川志の輔』さんが素晴らしかった。

 

落語も好きで『立川志の輔』さんの『みどりの窓口』のような創作落語も好きで聞いているのですが、やはり凄かった。

 

語りも芝居も感動しました。

 

勿論、『窪田正孝』さんや『芦田愛菜』さんをはじめとする役者さん皆さん凄かったです。

『コクソン』で海外映画にもかかわらずビジュアルで役をとった

強面の『國村隼』さんの『ダン』さんも凄いです。

場内は、まさに笑いの渦でした。

 

それを支えたアニメーション『STUDIO4℃』です。

鉄コン筋クリート』等でお馴染みの力強い映像には、余りの綺麗さにどの観客さんも目を奪われていました。

 

いやぁ、マジで、『鬼滅の刃』越えたんじゃないかなこれ。。。

 

と言うわけで今回この辺りで。

コロナは怖いので大声で言いにくいですが、

 

是非とも映画館でお楽しみください!

 

『映画 えんとつ町のプぺル』f:id:inomonn:20201225224301j:image

えんとつ町のプペル


『映画 えんとつ町のプぺル』予告1【12月25日公開】 - YouTube

年越し前のクリスマス大掃除!!『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』

サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(字幕版)

と言うわけで、

間もなくクリスマス。

そして年末大掃除。

 

新しいおもちゃを貰いながらも大掃除をしなくちゃいけない時期ですね✨

子供ながらに大掃除をしなきゃいけないのに買ってもらったゲームばかりやりたい気持ちがいっぱいだったのを覚えています。

 

と言うわけで今回紹介する映画は、サンタクロースの大掃除映画です!

 

『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』

サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(吹替版)

簡単なあらすじです。

 

クリスマスイブの田舎町。

保安官とその不倫相手、そしてポルノ撮影中の男女が殺害される事件が起こります。

現場に残されたビデオカメラの映像にはサンタクロースに扮した人物が映っていた。

女性保安官オーブリーは捜査に乗り出す。

しかし、殺人サンタの犠牲者は増え続けていくのだった……。

 

というお話です!

 

いやぁ、クリスマス映画は、やっぱりこうでないとですね!

 

悪い子には、鉄拳制裁!

 

因みにこの映画は、80年代の『悪魔のサンタクロース』のリメイク版です。

そちらは、かなりホラー色が強く怖いですが、今作は見易い!

 

勿論、技術が上がりゴア・スプラッター演出は、強いので気を付けましょう!

 

しかし、本当に見易い!

特に吹き替え版は、かなり見易いです!

男子高校生とか、大学生とか。

テンションに任せたギャグテンポが激しい本作品。

何がやばかったって、

 

女優が上丸出し下は、下着だけで追い回されるんですが、そこの下りがもう最高!

 

途中までホラーだったのに唐突に始まる悪ふざけがたまらないですね✨

絶対台詞の作った人の悪ふざけで

凄惨な事件があの瞬間で特殊プレイになっていましたね。

 

まぁそういう仕事をしているから、語彙力がそっち飲まれたのかもしれないですが、

 

それにしたってこれは、笑います✨

 

そしてこの映画の素敵なところは、基本的に悪人しか犠牲にならないことですね✨

 

悪い子にだけプレゼントを配り回る教育的サンタクロース何ですよ。

 
『良い子にしてないとサンタクロース来ないよ!!』

 

ってよく言われましたが、サンタさんは、平等でしたね!ヤった!!

 

クリスマス映画と言えば、子供に向けた教育的な内容が多くて個人的には、楽しい映画で、『グレムリン』とかも約束破っちゃダメだよ!

といったメッセージがしっかり組み込まれてたりしていて好きなジャンルなんですよね✨

 

今年のクリスマス映画は、『えんとつ町のプペル』にしようかなって考えていますが、

イブにおすすめしたい映画は、この映画ですね✨

 

因みに、オチはフワッと濁った煙のようなオチなので好き嫌いは、出てくるかと思います。

 

配信サイトは、『U-NEXT』『Amazonプライムビデオ』にて配信されています!

 

ps.最近新作ばかり取り上げていたのでネタバレ回避で書いていて久しぶりにネタバレに寄せたのもちょっとしはしぶりで楽しいですね✨

 

と言うわけで今回この辺りで!

 

『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』

サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(吹替版)

 

サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(吹替版)

サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース(吹替版)

  • 発売日: 2017/11/15
  • メディア: Prime Video
 

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映画『サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース』予告編 - YouTube

原作者がぶちギレた!?『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

 

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

と言うわけで前回紹介しました。

ビューティフルドリーマー』の元ネタ『夢みる人』を紹介したいと思います。

 

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

簡単なあらすじです。

 

スケベな高校生の『諸星あたる』と、彼に思いを寄せる宇宙人『ラム』。

二人が通う友引高校は明日に文化祭を控え、学生たちはその準備をしていました。

『あたる』や『ラム』の2年4組もいつも通りのバカ騒ぎしています。

しかしそんな中、世界ではとんでもないことが起こっていました。

友引高校を中心に、永遠に繰り返される文化祭の前日を繰り返していました。

そのループに巻き込まれた皆は、友引町からの脱出を図りますがあえなく失敗します。

次の日、目を覚ますとそこには荒廃した友引町が広がっていました。

果たして、あたるたちはこの不思議な世界を脱出し、現実へと戻れるのでしょうか!?

 

というお話です。


前回も書きましたが、この作品は、原作者『高橋留美子』先生が大嫌いと答えたと言われる伝説の作品です!

しかしながら、クリエイター達に大きな影響を与えた名作でもあります。

ループ物の作品が世間で大きな影響を与えたSF傑作何ですが、

例えばアニメーション作品で言えば、『魔法少女まどかマギカ』や『涼宮ハルヒの憂鬱』など。

海外映画で『トム・クルーズ』有名になった日本のライトノベル作品の『All You Need Is Kill』など。

特に、『涼宮ハルヒの憂鬱』原作者『谷川流』さんには、途轍もない影響を与えてしまいました。

まぁそんな今作の何がすごかったかと言いますと、

ご長寿アニメなどの作品への『メタファー』の嵐だったんですよね。

常に同じ衣装を来て歳をとらずに

お決まりのお約束のような定番の物語に対して

監督『押井守』が全力の意思を込めて世界観を滅茶苦茶にドラマを展開させた名作なんですけどね。

冒頭の先生二人の会話シーンが秀逸なんですよ!f:id:inomonn:20201217223127j:image

このシーンの台詞なんですが、『自分達は、ループの世界観を生きているんじゃないか。』という問題提起のシーンなんですが、

もう陰鬱で説明台詞と言いますか、問題文を小論文にしてというような具合なんですよね。

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そして、これまた名シーンの給湯室のシーンです。

純粋なラムちゃんの恋心とか女同士の会話が秀逸でありここでピンと来る人がいると思うんですよね。


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そして、ここのタクシードライバーの台詞のシーン。

 

運転手「お客さん、亀に乗って竜宮城へ行く話、知ってます?」

サクラ「今その気分を味わっとる」

運転手「亀に乗ってったのが太郎だけでなく、村人全員だったらどうだったでしょうねぇ。全員が竜宮城へ行ってそして揃って村へ帰ってきたとしたら、それでもやっぱり数百年の歳月が経っていたことになるんでしょうかねぇ。村人が誰一人気付かなかったとしても?」

サクラ「…何の話をしとる?

ここのシーンなんですが、タクシードライバーの他愛もない重要なシーンなのですが、

もうすぐ公開される『ヱヴァンゲリヲン』で似たような経験ありませんでしたか?

 

観たことがないという方もいらっしゃると思うので答えますと『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』にて予想だにしていないシナリオにシフトして、主人公のシンジくんと一緒に浦島太郎してしまう事があったと思います。

 

おそらく、個人的考察的には、旧劇又は漫画側のシナリオの未来の世界にインパクトを引き金にシンジくんだけが移行したのかな?位の気持ちでおりますが、

 

 

話が変わってしまったので戻りたいと思います。

 

世界そのものが浦島太郎のような夢を見ている世界なのではないか?という要素を見せてきた場面です。

 

この作品で近しいのはSFで言えば古典的な『水槽の脳』という理論をベースにしてるような夢を使った内容です。

 

『水槽の脳』

というのは、培養液などで劣化しないようにした脳に電極を繋ぎ脳に夢をみさせるという仮説から

 
「あなたが体験しているこの世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか」

 

という現実と虚像をテーマとした理論となります。

これを扱った有名タイトルで言えば、『マトリックス』や『ルパン三世 ルパンvs複製人間』等々多数あります。

 

要するに、ループしているのは、誰かの夢の中での物語が『現実に影響を与えている?』

ということになります。

 

要するに、この作品は、『高橋留美子の夢の中だよ。』と言ったも同然だった訳なんですよね。

そんな中で、『成長せんからな』などメタ発言が全力だったことが、『高橋留美子』先生を怒らせたんだろうと思いますが、

真実は、どうなんでしょうね。

 

しかしながら本当に個人的には、最高に楽しめた名作でしたね。

押井守』作品と言えば、個人的には、『攻殻機動隊』が一番に出てきます。

まぁ観てもらえれば、今作に通じるお話も出てくるのでそちらも是非楽しんでいただきたいですね。

 

ここまで堅苦しくなってしまいましたが、

実際普通に笑えるテンポ感もよくて面白い内容ということもあり、非常に見易いように感じます。

 

しかしながら、『うる星やつら』らしくなく『陰鬱で物静か』な方なので好き嫌いは、確かに出てきますね。

 

しかし、一度は手をつけて頂きたい名作ですので是非楽しんでいただきたいです。

 

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

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うる星やつら ビューティフル・ドリーマー 予告編 - YouTube

天才達が作った名作の新しい可能性『ビューティフルドリーマー』

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みなさんは、やりたいことや夢を持っておりますでしょうか?

 

夢を持ちにくい世の中ではありますが、

夢のような時間は、掛け替えのない美しさがあると思います。

 

と言うわけで今回は、夢に関するお話を紹介したいと思います。

 

ビューティフルドリーマー

 

簡単なあらすじです。

 

翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていました。

そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとし た時間が流れています。

しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良)は、古い段ボール箱を見つけてしました。

その段ボールの中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていました。

そのタイトルは「夢みる人」。

 

さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままでした。

そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤工)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げます。

しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。

監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子)、撮影はカミオ(神尾楓珠)、 録音にウチダ(内田倭史)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリ)、助監督とその他雑用をモリタ森田甘路)が担当し、一致団結してはじめての映画制作への挑戦が始まるが、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われていきます。

やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。

この脚本は本当に呪われているのか?

この終わりなきトラブルに出口はあるのか!?

 

という内容です。

 

1ヶ月ほど前に観た映画でありすが、どう手を付けようか悩み抜いておりました。

 

なんといいましょう。

私は、元々大好きな作家さんの作品の劇場版第二弾が根底にあって

まぁその作品が、原作者が怒ったりと惨憺たる酷評の多い中でクリエイターからは、とんでもない名作と評価された作品がありましてですね。

 

それを作ったのは、押井守さんなんです。

 

原案元は、そういうことになります。

まぁ何がこんなに酷評だったかは、

『夢みる人』がまさにSFのお話なんですよね。

物語に対してのご長寿アニメに対してのメタファーまで織り込まれていて皮肉も沢山ありながら現実と虚構の狭間を描いた作品となっていて。。。

 

この続きは、後日その問題作を取り上げる際にのせようかと思いますが、

 

今回の作品は、そんな逸話だらけの元ネタをベースに新しい作品にした内容です。

 

監督は、『踊る大捜査線』や『PSYCHO-PASS』でお馴染みの『本広克行』監督です。

 

この作品は、ある意味では、元ネタの内容を知っている上で見るとスゴく楽しめるんですが、

 

『夢』ってどう言うものなのだろうか?

と考えさせられる内容でした。

 

人によっては、

『叶わないからこその夢』と答える人もいれば

『夢は、みるもの』と考えたり『夢は自分で叶えるもの』といったり

『日々の積み重ねが夢になる』という人がいたり。

 

専門学校時代に、『夢なんかおってる場合じゃない』と同期の前で言い放ったり。

 

とても感慨深い『夢』という文字1つに色々なことが込められていて好きな言葉なのですが。

 

『夢』という儚く、淡い、力強さ、

が感じられる素敵な作品でした。

 

また、ものづくりにおいての情熱は、この作品においてものすごく深く感じたと同時に、

難しさが深かったです。

 

ものづくりに限らず

人それぞれの関係性というものなんですかね。

気がついたらすれ違っていたというか

気がついたら置いていかれたのか、先を進んでしまったのか。

周りの人と自分の気持ちの違いですよね。

 

こういうのも良くありますよね。

 

自分が一生懸命なのに他人がついてこないとかね。

逆も然りです。

温度感の違いとかってありますよね。

 

自分も熱量は、伝わりにくい方というか

聞いているの?っていうのは、よく言われるので直さないといけないですね。

 

最終的に素敵なものになれば良いと思ってしまうので

自分は、温度差を余り考えたりしないですが

この作品を観ていて気を付けないといけないなと感じました。

 

因みに撮影のシーンの台詞は、まんまでした。

個人的には、『めぞん一刻』とか『犬夜叉』とか

るーみっくわーるど』が好きなのですが、

勿論の事元ネタも観ていてどんな感じになるのかな?と思って観ていたら

 

まんま過ぎて、劇場の台詞回しやスピード感もまんまなんですよね。

説明台詞が多いがゆえに早口が多いので。

でもキャストも元ネタを大切にされているのを感じ作品に対する『リスペクト』が、よく伝わりました。

 

因みに、『ラムちゃん』のだっちゃ。。。

やっぱり、グッと来ていいですよね。。。

 

と言うわけで、今回はこの辺りで。

 

映画などものづくりに興味がある方は、

機会がありましたら、是非観てみてくださいませ。

創作意欲に繋がる作品になっていると思います。

 

と言うわけで。

今回は、この辺りで。

 

ビューティフルドリーマー
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