井ノ物語

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映画『寄生獣 完結編』

寄生獣 完結編

寄生獣 新装版 コミック 全10巻完結セット (KCデラックス アフタヌーン)

と言うわけで完結編です。

 

前回で、復習を果たし大切な物を守った『新一』。

今後の大まかなあらすじは、

『ミギー』との共存の影響によって警察からマークされる状況に陥ります。

 

それと同時期に、実験的に子供を作った『田宮良子』にもその異質さから『後藤』にマークされます。

 

まずキーマンとしては、

『田宮良子』には、実験的に作っただけの子供へ

母性を抱き始めていました。

それと同時に自分の子供の身を案じて

『新一』の元へ歩みます。

何かと特殊な立ち回りをしていましたが少しずつ変化し人間社会に可能性を抱いていきます。

次に、『後藤』です。

かなりの要注意人物であり、複数同時に寄生させた個体となっています。

 

前作でもチラッと登場して居ましたが、

ここからが本番ですね。

 

そして最後に『浦上』です。

こいつがいないと始まらないです。

寄生獣とは、なんなのかは、この男が教えてくれます。

簡単に言って『サイコ』です。

 

という具合で、大まかな大切そうな所はこの辺りになります。

 

この先は、ソフトに行きますが、

ネタバレになりそうな点にも触れてしまうのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品においてのテーマは、『生き物』だと思っています。

特に感じるのは、『寄生』と『本能』と考えています。

 

まず『寄生』とはなんなのかという点です。

作品のタイトルにもなるほど大切な言葉だと思っています。

 

まず、『ミギー』の言葉

・『シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。』
・『人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが私の『仲間』達が食うのは ほんの1~2種類だ。質素なものさ。』

 

次に、『田宮良子』の言葉

・『だが……我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな。』

 

特に『田宮良子』の言葉は胸に染みますね。

 

この二人は、人間との関わりが非常に深く

人間を生物的に理解していきます。

寄生しているのは、『パラサイト』だけではなく

『人類』もその一部であるのと同時に

『ミギー』達の寄生生物にとっては、

自らの意思だけでは、生殖も行えず反映することができず、

人類よりも生き物として弱い事が伝わってきます。

同じ地球上に生まれ育った『子供達』に他ならない中で

共存の道を彼らは選ぼうとしたのが伺えます。

 

次のテーマは、生きるための『本能』です。

 

身を守るために他者を潰すという行為。

寄生生物は、生きるために人間を捕らえて補食してきました。

 

自分と違う存在を受け入れられない時

危害を加えようとするのもまた本能的な行為なのかもしれません。

 

因みにラストシーンにおいて

今まで生きてきた事がどう言うことだったのか。

教えてくれると同時に共に生きていくと言う

シンプルな事が回収されています。

 

因みに、批評が多いのが、

このラストシーンが多かったです。

蛇足的との声が多かったようですね。

 

個人的には、

普通に、原作でも泣きましたが、

普通に、今作でも泣きましたよ。

 

個人的には、まだまだ人類には、

可能性が溢れているように感じるラストシーンでもあると思います。

 

むしろあのラストシーンがあるからこそ

 

自分が人間なのか分からない主人公とミギー達のような同居人達を仲介しているエンディングだと思っています。

 

原作は、20年ほども前でもありながら

映像化されるほど愛されている作品だけあって

自分のお気に入りの一作でもあります。

 

U-NEXTで観れます。

本当にオススメなので是非観てみてくださいませ。

 

是非映画を観て面白かったと感じた方は、

原作も同様に楽しめると思います。

家に置いておきたい程の内容になっていると思います。

 

寄生獣 完結編』
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https://youtu.be/2gsAZroIQu8

寄生獣