井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

一度だけでは物足りない。『ゲット・アウト』

ゲット・アウト(吹替版)

皆さんは、もう見ましたか?

アメリカのコメディアンが作った映画を。

 

ゲット・アウト

 

簡単なあらすじです。

 

夜の住宅街を一人の黒人男性が歩いているなか。

向かいから車が近づいてきます。

気味の悪くなった男性は、来た道を引き返しますが、

いきなり後ろから首を絞められ、

抵抗するまもなく襲われます。

 

場面は切り替わり

黒人写真家の『クリス・ワシントン』は、

付き合って4ヶ月の彼女、白人女性の『ローズ』の実家へ

挨拶に向かいます。

両親に『クリス』が黒人であることを伝えてあるのかを聞きますが

ローズはまだそのことを両親には伝えていませんでした。

しかし、

両親はそんなことを気にするような、差別的な人間ではないと安心させます。

 

彼女の実家は町からも遠く離れた場所にあり、そこを目指して森の中をローズの運転で
進みます。

会話を楽しんでいた二人ですが

急に鹿が飛び出してきて接触

 

交通事故を引き起こしてしまいます。

 

幸いに助手席側のヘッドライトのカバーとサイドミラーが壊れてしまいましたが


二人に別状はありませんでした。

 

念のために、

警察を呼んで事後処理をしますが、

その際、
白人警官が、助手席に乗っていただけの『クリス』の身分証明書の提示を求めます。

 

面倒なことにならないように、

それに応じようとした『クリス』ですが『ローズ』は

きっぱりと警察官の要求を断り、

助手席に乗っていただけの『クリス』に対して、

身分証明書を提示する義務はないはずと反論します。

 

『ローズ』の実家に到着すると、両親から歓迎を受けます。


心配していた『クリス』は拍子抜けしますが、一方で、黒人の男女、『ウォルター』と『ジョージーナ』
この二人に違和感を覚えるのでした。

 

夕食の家族とのやり取りの中でタバコを吸う事を見破られ

禁煙するためにミッシーの催眠療法を勧められますが、

その場では『クリス』は丁重に断るのでした。

 

その夜、

タバコを吸うために外へ出ますが、

そこで家の周りを全力疾走する『ウォルター』と窓を鏡代わりにして自身の姿を眺めている『ジョージーナ』の行動を目のに止まります。

違和感が増した『クリス』は、寝室に戻ろうとした際

母親の『ミッシー』に見つかり、

断れきれなかった『クリス』は、催眠療法を試してみますが、

『ミッシー』はそんな彼の過去の出来事、

母親がひき逃げ事故で亡くなった夜のことに触れ、その時の恐怖と悲しみを思い出させるのでした。

その時の思いをさらけ出したクリスですが、

真っ暗な空間の中に落ちて行き、視界の外に広がる景色が遠く離れ
急に体が地面の中に沈み込むような感覚に
襲われます。

必死に叫ぶのですが
全くの暗闇の中に取り残されてしまいます。

 

目を覚ました『クリス』は、

ベッドの上にいることに気がつきます。

 

悪い夢を見たのかとも思いましたが

自分の身の回り存在する違和感は、確かに存在し

この家を出ていこうとするのですが……。

 

という内容です。

 

元々は、日本では、ヒットすることは無かったのですが、

海外では、批評家を中心に爆発していった

低予算製作映画ということで話題になったんですよね。

 

日本だとまぁテーマが、伝わりにくかったたんでしょうかね?

 

アメリカ社会では、『オバマ』大統領になった際、

黒人が住みやすくなると思っていたでしょうが

『人種差別』というものは、根が深い所にありますよね。

今回のテーマが、『人種差別』なのは、分かりやすいんですけどね。

 

脚本が、本当に凄いんです。

 

この監督の『ジョーダン・ピール』さん

かなり映画に詳しいんですよね。

 

そして、

伏線が凄いんですよ。

 

一回では気がつけないような至るところに散りばめられた仕掛けが

 

本当に凄い。

 

まず冒頭の方に出てくる作品の『写真』

これが物語の本筋に現れるんですよね。

 

主に『白』『黒』なんですが

『白人』『黒人』を表す為に使われたりするんですけどね

子供がマスクをつける写真や風船を持っている写真で

わかっちゃうんですよね。

 

そして、

飛び出してきた『鹿』なんですけど、

『黒人』と『母親』を表していたり

 

パーティの時の服装も『赤』と『青』の仕掛けがあるんですよね。

これは、政治的な面も持ちますけど

 

単純に、主人公が浮いてしまうように描かれていて

もう単純に凄いんですよね。

 

そして、エンディングなんですけどね。

あの音楽も仕掛けがあるんですよね。

 

映画の本編内でも『ブラザー』って言葉が大切に扱われてるんですが

 

いやぁ、『絆』求められる映画でしたね。

 

ということで伏線だらけの名作です。

 

配信サイトは、『U-NEXT』『Netflix』『Amazonプライムビデオ』にて配信されています。

 

因みに、監督自信は、白人の母親に育てられたという点でメッセージが

彼の魅力的なのでしょうね。

 

注目の監督さんです。

 

というわけで是非観てみてくださいませ。

 

ゲット・アウト

ゲット・アウト(字幕版)

【予告編】


https://youtu.be/80Z6tp0NXWI