『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅲ.spring song』
と言うわけで、コロナ間で一時は延期をしましたが、
15日に公開されました。
アニメーション映画を紹介したいと思います。
『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅲ.spring song』
簡単なあらすじです。
といつも通りいきたいところですがあえて割愛させていただきます。
映像として楽しんでいただきたいので。
と言うわけで、第三章がどんなものなのか
他ルートと違うところを触れると
このルートのラストシーンで『士郎』と『桜』の結末がどうなるのかなんとなくわかってくるような気がしますので
それについて簡単に触れたいと思います。
まず、『セイバールート』では、『セイバー』の人としては異常ともいえる在り方について言及されるルートとなっています。
王としてどのようにして死んでいくのか?
王として私は、ちゃんとしていたのか?
それが彼女が聖杯に導かれた由縁となっています。
これについては、『Fate/zero』のなかでもランスロットの苦悩から読み取れる内容では、あると思います。
後の『FGO』などで登場する『ベディヴィエール』や『モードレッド』に関連して
『王』とはなんたるかについて苦悩する姿や
『王』としての在り方を否定され
裏切りにあったことから生じた悩みです。
それの答えを求めた聖杯は、間違ったものであり黒く濁ったものです。
これについては、本作品ですでに『黒桜』で拝んでいるとは思います。
聖杯を破壊すると共に、
『セイバー』が女性として『士郎』を愛し
『士郎』は、『彼女』見守り、
人としては、歪んだ在り方を認め
『彼女』の死を見送る。
というエンディングを迎えました。
もう!最高のエンディングですね。
『セイバールート』には、ハッピーしかつまってないです。
そして!
『凜ルート』では、『アーチャー』と『士郎』の関係性から
『士郎』の人としての歪んだ在り方とその末の結末の果てにたどり着いた物語です。
『自分』のためではなく『他者』のために生きるという在り方であり。
常に答えは、自分の中ではなく、他人の中にあり。
他人の中にあるからこそ危ういその在り方について向き合っていきます。
まるで『士郎』の為シナリオですが、
個人的には、支え合う二人の物語だと思っています。
危うい人間をそっと見守り共に幸せを迎えるためにという男性にとって『凜』は、理想的な女性として描かれるんですよね。
可愛い一面を見せたり、しっかりしていて手をさしのべ共に歩んでいく姿は、『凜』は、本当に素敵な女性だと思います。
そして本作の『桜ルート』
個人的には、女性にとっての理想的な男性のように感じました。
見習うべき男としての在り方なように感じました。
皆さんには、どう写るのでしょうかね。
最後に『士郎』が歩んだ道のりは、まさに
これまでとは違うところをたどり着いたと思います。
だからこそこのエンディングへたどり着けたとも思います。
そして、もうひとつのテーマ。
『善』と『悪』です。
個人的には、『FGO』にて、『アンリマユ』に聖杯を焚べてレベル100にするほど好きなのですが、
生まれつきに『善』なのか、『悪』なのか、
生まれでた『悪』にたいしてそれを否定する『善』は、なんなのか。
かなり難解な内容のように感じますが。
小6の道徳で、これを考えさせられた私は、
完全に英才教育を受けてたんだなと思わされます。
そりゃ歪みますよね。こんなこと考えたら。
まぁそれについて『士郎』が、自分の意思をというのが
本当に素晴らしい味噌なんですよね。
今までの二つのルートでは、
他者に対しての動きなのですが、
唯一、自分で選択していくというのがたまらないです。
これについては、『Fate/zero』でのストーリーと本作の『藤村大河』の『台詞』に隠されていると思います。
本当に素晴らしい。
この台詞でドキッ!とさせられました。
ここで道が定まったんだなと思います。
最後の最後は、『空の境界』や『魔法使いの夜』の『蒼崎橙子』が出てきたりと
この結末に辿り着く由縁が描かれますが、
『蒼崎橙子』の人形師と言うこともあり
『人』と寸分たがわぬ『人形』を産み出すというチート使いですので。
恐らくファンは、察しがついてしまうのですが
所見は、難しいところがあるかとは思います。
でもここまでアニメーション化させた本作はまさに『日本のアニメーション』に大きく影響を与えてしまった名作だと思います。
と言うわけで今回はこの辺りで。
是非円盤が出た際は、お手にとってみてくださいませ。
劇場での映像は素晴らしかったですが、
コロナについての問題が多いので推奨はしませんが
劇場でみてよかったと感じる一作でした。
『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅲ.spring song』
【予告編】