井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『ソラニン』

ジャガイモの皮や芽などに多く含まれ、

神経に作用する毒素です。

 

実家でジャガイモを採取して

食べきれずに納屋で少しずつ消化していたジャガイモ。

当時は、ジャガイモから直接芽が伸びることに驚きました。

料理のお手伝いを始めた小学生時代。

あの芽に毒素があるなんて当時は分からないままに省いていました。

 

そして

今回紹介する作品は、映画『ソラニン』です。

 

この作品は、原作漫画が存在しており

自分の好きな『浅野いにお』先生の同名タイトルになります。

 

この先生を初めて知ったきっかけは、高校時代になります。

 

高校は自転車で片道1時間半~二時間の道のりでした。

非常に遠いです。

そういうこともあり、

車で送り迎えしてもらったりしたのですが、

その待っている間、古本を扱っているお店で、

カラフルな表紙とタイトルに気になって

おやすみプンプン』と言う作品にてをとってしまったのが始まりです。

 

そこからがかなりの沼ですね。

 

はまりすぎて、未だに単行本を揃えている始末です。

勿論、先生の他の作品も。

 

当時は、漫画の表現で写真を使うのは邪道といった

アナログとデジタルで話題になっていたり

漫画の表現に規制がかかるなどで盛り上がっていたのを思い出します。

 

そして、今回のソラニンも、

当時は、写真を使った漫画にワクワクしながら読んでいました。

 

今回紹介するのは、映画『ソラニン

 

主演、『宮崎あおい』さん、『高良健吾』さん、『桐谷健太』さん

そして、サンボマスターの『近藤洋一』さん。

かなりの濃厚なメンバーが集まり、

音楽は、ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

自分の好きが詰まってます。

 

この作品は、大学を卒業したメンバー達の日常、恋愛、夢、現実を描いた作品です。

 

大切なものが忽然と目の前から消えて。

残ったものがわからなくなる虚無感。

信じて進んだ道が正解だったのか分からない不安。

なぜか落ち着く場所や存在。

 

当時は、この作品を読んでも、

ただ切ないだけの悲恋の物語だと思っていました。

 

しかし、

今となっては、自分に置かされた環境もあって

少しずつ毒がまわって来るような異様な感覚。

ずっしり重くのし掛かってくる作品です。

 

 

好きな人、好きなものがあると言うことを

強いところ弱いところも。

すべてをむき出しにひんむかれるような。

 

でも決して、希望が無いわけではなくて、

希望や大切なものは、一つだけではなくて

視野を広くすれば、沢山広がっているって

 

そういう素敵な作品です。

 

未だにカラオケに行くとソラニンを歌います。

 

どこかで元気でやれよ

さよなら

僕もどうにかやるさ

さよなら、そうするよ。

 

この歌詞が、

自分の人生にも刻一刻と迫ってくるような不安感と

開き直って進む勇気。

 

答えを出すのに

自分はもう少しかかりそうです

 

ソラニン

 

 

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予告編


映画『ソラニン』予告編 - YouTube