井ノ物語

映画好きのアラサー役者がおすすめ作品、楽しみ方を紹介

『千と千尋の神隠し』

日本において最高傑作の日本アニメーション作品

 

千と千尋の神隠し

 

自分は母親の友人が貸してくれたDVDではじめてみました。

子供の頃は、千尋の気持ちや不思議な世界にドキドキワクワク恐いなぁって感じて観ていました。

そして何度も見ていて好きな作品です。

 

釜爺のえんがちょなんて

小学校で流行りましたね。

 

千尋が、少しずつ回りに支えられて

少しずつ大きく成長して行く様子は、

今となっては親心なんですかね。

よく描かれているなって感じます。

 

そしてここ数年ね感じたのは。

子供の頃はカオナシがかわいそうだなって思ってただけだったんです。

 

ただ。。。

 

一昨年の渋谷ハロウィンに行ったときですかね。

カオナシのコスプレをしたときに彼の気持ちが流れ込んできました。

 

孤独な疎外感。

誰とも関わりたくない気持ちと

誰かと繋がりたい気持ちが産み出した矛盾。

現代社会の産み出した化け物。

 

多分昔からいたんだとは思いますが

ここ数年で色濃く見えてきた部分なんじゃないかなって。

なんですかね。

良い意味でSNSやLINEで繋がれるようになった反面

気軽に繋がったぶんだけ気軽に切れてしまうような側面がイジメ等の社会問題に繋がっていて

気軽に繋がったぶんだけ中身がなくて

昔ほどの密度がなくなってしまっているんじゃないかなって感じます。

 

カオナシの時に、

寄って来るけどすぐに離れていってしまう。

話しかける勇気もなくて話を続ける事も出来ないあの感覚は

非常に苦しかったですね。

 

受け入れてくれるかもしれない人に引かれて

必死にアプローチをかけていて

でもそれは他人の言葉を借りて

どこか傷つかないように逃げていて

 

もう心が腐りそうでした。。。

いや本当にね。

 

しんどかったですね。

 

最後の最後に居場所を見つけたときの彼の笑顔が

今回映画を見たときに強く

心から涙が流れました。

 

元気でやれよ!

カオナシ!!

 

 

千と千尋の神隠し


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予告編


2001 千と千尋の神隠し予告編 Spirited Away Trailer - YouTube